イスラム国とは。子供にもわかりやすく解説

イスラム教は、大きくはスンニ派とシーア派に分かれます。
同じイスラム教徒ですが、最高指導者を誰にするかということで揉めて分かれてしまいました。
すなわち、シーア派では預言者の血を引く者を正統な指導者とし
対してスンニ派では世襲に拘らず慣習を重視し指導者を決めるとしています。
多数派はスンニ派で80％以上を占めています。

そのスンニ派の過激組織がイラク北部のモスルという地域を制圧したあと、
2014年の6月29日にイラクとシリアの国境地帯に、国家の樹立を一方的に宣言しました。
これがイスラム国です。

最高指導者はアブーバクル・アル＝バグダーディーです。


※http://japanese.newstime.jp/?p=4898アメリカは、この人の拘束につながる情報には1000万ドルの報奨金を支払うと言っています。

イスラム国などと言ってますがもちろん国なんかじゃありません。
もともとはアルカイダ系組織です。
アルカイダは、アメリカ同時多発テロ事件を起こしたことで有名ですね。
国を名乗るには、他国から承認される必要がありますが
ヨーロッパもアメリカも、イラクもシリアも周辺のイスラム教諸国も
日本も承認していません。
つまり承認した国は一つもありません。（2015年1月現在）

しかしそのその中核を担っているのは
旧フセイン体制で政権を担っていた政治家、軍人、公務員なので
アメリカをして、「ただのテロリストレベルじゃない。かなり強い」と
言わしめています。






またロイターによればイスラム国は次世代を見据えて国家モデルを構築しており
インフラや施設、個々の店に至るまでイスラム国によって動いており
近代国家のような構造を作り上げているといいます。

彼らの考え方としては、すべてのイスラム教徒は神の意志に服従し、
究極的には全世界の人間もそれに倣うべきであると考えています。
それに倣わない人を罰し、殺害するのは神聖な義務であるとすら考えています。

なんだか世界公認の悪の組織が出来上がった、といった感じがします。

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