【イスラム国（ダーイシュ）】後藤さん、湯川さんを殺害した動画の覆面男の正体。その意外な経歴。

関連サイト：イスラム国とは・・・・・イスラム国とは何なのか。子供にも説明できることを目的としてわかりやすく解説。

過激派組織イスラム国（ダーイシュ）のメンバーで、
youtubeなどに投稿された動画で、人質の後ろでナイフを手にして脅していた覆面男、
「ジハーディ・ジョン」の呼称で知られる男が特定されました。
2月26日、イギリスBBCとアメリカワシントン・ポストが報じました。

男は、モハメド・エムワジという名前の容疑者で
ロンドン西部に在住していたイギリス人イスラム教徒です。
元々はイラクで生まれましたが、6歳のときにイギリスに移住し
ロンドンの中流階級の多い地域で育ちました。
ウエストミンスター大学大学ではコンピュータプログラムを学び、
2009年に学位を取得しています。
男はロンドンの大学を卒業した後、
友人二人とタンザニアを訪れた際に身柄を拘束されました。
解放後、イギリスの情報当局からイスラム過激派組織「アルシャバーブ」が活動する ソマリアへ渡ろうとしたと疑われ、事情聴取されたということです。
ワシントン・ポスト紙も同様に報じています。

これについて男は、ロンドンの人権団体「CAGE」に相談しました。
この団体の担当者の話として、男はその後、出生地のクウェートに行き、
仕事と結婚をしようとしたものの、２０１０年手続きのためロンドンへ戻った際、
再び一時拘束され、クウェートに向かえなかったため、
「監獄には入れられていないものの ロンドンではまるで囚人も同然になったと感じた」と話していたと伝えられています。
　





CAGEに宛てたメールでは、イギリスの諜報機関である「MI5」からの勧誘がありましたが
英語教師になりたかったため、それを断ったとも述べています。
しかし望んだ職に就くことができず、その後行方不明になり、
最終的にはイスラム国に加わることになりました。

人質の解放交渉には、エムワジとよく似た声の持ち主があたっていることから
人質解放交渉の中心的人物だったのではないかとも見られています。
また、シリアの都市ラッカ近くにある訓練キャンプの責任者だとも考えられています。

エムワジはイスラム国の外国人兵士の間でも
「虐殺者」「冷酷なサディストで容赦がない」と恐れられています。

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